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インフルエンザについて

[2019.12.07]

目次

インフルエンザとは


 

 

 

 

インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性ウイルス性疾患です。例年、11月頃から徐々に患者さんが増え始め、1月頃に流行がピークに達し、4月過ぎに収束する傾向があります。
ウイルスによってA 型とB 型、C 型に大きく分類されますが、冬に流行する「季節性インフルエンザ」を引き起こすのは主にA 型とB 型のウイルスになります。インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があるため、一度かかっても同じ年度内に違う型のインフルエンザウイルスに感染することがあります。

インフルエンザの症状

インフルエンザの症状としては38度以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感、鼻水、咳、のどの痛みなどがあります。38度以上の高熱が34日持続した後、解熱していくという経過をたどることが一般的です。
ただ、B型インフルエンザでは発熱は軽度で腹痛や下痢といった一見腸炎に似た症状をきたすケースが多いので注意が必要です。
潜伏期間(感染から症状が出るまで)は13日で、周囲の人へ感染のおそれがあるのは発症1日前から発症後5日かつ解熱後2日(48時間)経過するまでと言われてます。

インフルエンザの診断

症状やインフルエンザの流行状態、インフルエンザの方への接触歴から疑って迅速検査キットで診断を行います。鼻から長細い棒を入れて鼻咽頭から検体を採取します。検査結果は1015分ほどで判明します。
発熱後24時間以内ではインフルンザであっても検査結果が陰性になってしまう場合があります。そのため発熱後24時間以内に検査をして陰性であった場合翌日にもう一度検査をする場合や、検査が陰性であってもインフルエンザが疑わしい場合は抗インフルエンザ薬を使用する場合もあります。

インフルエンザの治療

一般療法としては安静にして、睡眠や休養を十分にとることと、高熱によって脱水症状が起こりやすいため十分に水分をとることが重要です。
抗インフルエンザウイルス薬にはタミフル・ゾフルーザ(内服)、イナビル・リレンザ(吸入)、ラピアクタ(点滴)があります。当院ではタミフル・ゾフルーザ・イナビルをご用意しています。抗インフルエンザウイルス薬は発症から48時間以内に投与しないと効果がないのでご注意下さい。
漢方薬としては麻黄湯が使われることが多く、体を温めることでインフルエンザの治癒を早める効果があります。こちらに関しては発症からの時間に関係なく投与を行うことができます。

インフルエンザの予防接種

毎年流行すると予測されたウイルスを用いてワクチンが生産されています。

ワクチンの有効期間は最大で5か月なので、昨年接種していても、今年も接種する必要があります。また、ワクチンを接種してから抗体(ウイルスなどの異物が体内に入り込んだとき、体から追い出すためにできる対抗物質)が作られるまでに約2週間かかるので、流行前に接種することが重要です。例年12月~4月頃に流行し、1月~3月頃に流行のピークを迎えることがほとんどなので、12月中旬まで、できれば11月中にワクチン接種を行うことが望ましいです。

インフルエンザワクチンのもっとも大きな効果は重症化を予防することです。ワクチンを接種していれば、インフルエンザに感染し発症したとしても軽症で済むことが多いです。

また、発症を抑制する効果も報告されています。インフルエンザワクチンを接種することによって、感染したとしても発症する可能性が低くなると言われています。ただ、インフルエンザワクチンを接種したとしても絶対にインフルエンザにかからないというわけではないのでご注意下さい。

なお、新型コロナウイルスワクチンの接種とは2週間あけて行うようになっております。

インフルエンザの予防接種についてよくあるご質問

Q:妊娠中に予防接種を受けることはできますか?
A:インフルエンザワクチンは不活化ワクチン(ウイルスの感染能力をなくしたものを原材料としてつくられたワクチン)であるため、妊娠中であっても接種することができます。
妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても、赤ちゃんに異常が生じる危険性は上がらないという報告もあります。また、妊婦さんが感染したとしても、お腹の中の赤ちゃんにインフルエンザウイルスが感染することはありません。
一方、妊娠中はインフルエンザウイルスに感染しやすく、発症した場合には重症化しやすいと考えられています。そのため、医師と相談の上でインフルエンザの予防接種を受けることを検討することが望ましいと考えられます。 

Q:子どもでも予防接種を受けることはできますか?
A:日本では、お子さんであってもインフルエンザの予防接種を受けることが推奨されています。生後6か月を過ぎていれば、予防接種を受けることが可能です。原則として、13歳未満の場合には2回接種、13歳以上の場合には1回接種が推奨されています。 

Q:インフルエンザワクチンを打った後にお風呂に入っても大丈夫ですか?
A:ワクチンを打った後に、お風呂に入るのは特に問題はありません。清潔にすることが大切です。

 Q:インフルエンザワクチンを打った後はもまなくていいですか?
A:インフルエンザワクチンを打った後はもまない方がいいので、ご注意下さい。 

Q:予防接種の料金はいくらでしょうか?
A:当院では3,400円(税込み)でご提供させていただいています。

Q:新型コロナウイルスワクチンとはどれぐらい期間をあければいいでしょうか?
A:2週間以上あけて接種することとなっています。

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