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帯状疱疹について

[2021.03.02]

目次

帯状疱疹というご病気はご存じでしょうか?今回の院長コラムでは帯状疱疹やそのワクチンについて解説します。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで起こる病気です。

子どもの頃などに、水痘帯状疱疹ウイルスにはじめて感染すると、水痘(水ぼうそう)を発症します。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは神経節という部位に潜んでおり、免疫力が低下するとウイルスが活性化します。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状疱疹を発症します。

日本人の成人の90%以上で水痘・帯状疱疹ウイルスが体内ひそんでいて、80才までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。

お笑いコンビの「ハイヒール」のモモコさんも帯状疱疹にかかられたことがあり、YouTubeでその体験談を話されています。実際にかかられたことがある方の体験談は実感がわきやすいと思います。ご興味のある方はそちらも参考になさってください。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の多くは皮膚の痛みから発症します。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれ程度のものから、ぴりぴり・ちくちく・ずきずきするような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなります。痛みが強い場合は針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みを感じることもあります。

強い痛みや皮膚の症状は、体の左右のどちらかのみに現れることが多く、3~4週間ほど続きます。

胸や背中、腕などの上半身に起きることが多いですが、顔や腰、足など全身に起こりえます。

目の神経が障害されると視力低下や失明、耳の神経が障害されるとめまいや耳鳴り、難聴、顔の筋肉を動かす神経が障害されると顔面神経麻痺を起こすおそれがあります。

帯状疱疹の後遺症

通常、痛みは発疹が治るとともに軽くなりますが、皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって痛みが続く場合があり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。加齢とともに帯状疱疹後神経痛を起こす可能性が高くなり、50歳以上の患者さんの約2割が帯状疱疹後神経痛になると報告されています。

帯状疱疹後神経痛を予防するにはできるだけ早く治療をはじめることが重要です。

帯状疱疹の治療

症状がひどくならないようにするためや帯状疱疹後神経痛を予防するためには早期の治療が重要になります。

水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が帯状疱疹の中心的な治療になります。

それに加えて、痛みの程度に応じて痛みをおさえる鎮痛薬やぬり薬を使用します。

抗ウイルス薬も鎮痛薬も腎臓の機能に応じて投与量の調整が必要ですので、以前の血液検査の結果があれば、病院を受診される際にお持ちいただけると役に立ちます。

帯状疱疹の予防

帯状疱疹を予防するためにはワクチンが有用です。日本では50歳以上の方を対象としたワクチンが2種類あります。各々の特徴をご紹介します。

2024年度から姫路市で帯状疱疹ワクチンの助成制度が始まりました。対象は接種日において満50歳以上の姫路市民の方で4000円の補助がでます。接種時に助成券が必要になりますので、下記の姫路市保健所のホームページから詳細をご確認ください。

姫路市保健所ホームページ

 

本コラムは帯状疱疹についてご理解を深めるのにお役立ちになったでしょうか。

姫路市で帯状疱疹かなと思われた方、帯状疱疹ワクチンをご希望の方は書写西村内科にどうぞお気軽にご相談ください。

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