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花粉症について

[2020.04.01]

目次

  1. 花粉症の原因
  2. 花粉症の症状
  3. 花粉症の検査
  4. 花粉症対策・治療

花粉症の原因

花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。アレルゲン(アレルギーの原因となる物質のことで、花粉症の場合は花粉になります)が鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体(自分とは違った異物が体内に入り込んだ時に、身体から追い出すためにできる対抗物質のことです)が作られマスト細胞という細胞に結合します。その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。

花粉症の原因となる花粉は、日本では60種類程度存在すると報告されています。そのため、花粉症を引き起こす花粉は一年中飛んでおり、春先のスギやヒノキだけでなく、初夏のシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラなど、地域や季節によって異なります。

関西では2月から3月にかけてピークがくるスギや、3月に多く飛散するハンノキ属(主にオオバヤシャブシ)、そしてヒノキ科の花粉量が多い4月など春先は花粉の飛散が増えます。また、秋のヨモギ属やブタクサ属にも注意が必要です。

花粉症の症状

透明のさらっとした鼻水、鼻づまり、発作的で連発するくしゃみ、目のかゆみ、充血、涙などが花粉症の主な症状です。鼻が詰まることにより口呼吸となるため、口や喉が渇いて咳が出たり、においや味が分かりにくくなることもあります。症状が重くなると、皮膚のかゆみや頭痛、だるさ、不眠などを引き起こすこともあります。

花粉症の検査

花粉症を調べる検査としては血液検査や皮膚検査、目や鼻の検査がありますが、まずは血液検査を行うことが一般的です。当院では血液検査を採用しています。

血液検査の場合1週間程度で結果が返ってきます。13種類までは保険診療で検査することができ、1種類につき110円かかります。13種類調べると3割負担の方で検査費用として4,300円程度かかり、その他に診察代がかかります。

どの花粉によって花粉症が引き起こされるかを確認することで、原因となる花粉を避けることや、流行時期にはマスクをしたり、早めに薬を飲み始めることで花粉症の症状の軽減につながります。

花粉症対策・治療

バランスの取れた食事をとったり、規則正しい生活をして体のバランスを整えることが重要です。服装としてはできるだけツルツルとして凹凸のない素材の服がお勧めです。帰宅後は服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。帰宅後にはうがいや洗顔で花粉を洗い流すことも効果的です。

また、花粉が多い時期には窓を開けない、洗濯物や布団を外に干さないといったことも大切です。

薬での治療としては目の症状にはアレルギーを抑える点眼薬、鼻の症状には同じくアレルギーを抑える内服薬(抗ヒスタミン薬)や点鼻薬(ステロイド)があります。症状が強い場合は短期間に限り内服のステロイドを使用する場合もあります。本格的に花粉が飛散する前にアレルギーを抑える内服薬を飲んでおくと(初期療法と言います)、症状が出るのを遅らせたり、症状を軽くできる可能性があります。

また、最近抗IgE抗体薬であるオマリズマブがこれまでの治療で効果不十分な重症・最重症の花粉症に使えるようになりましたが、非常に高価な薬であり、使用基準があります。

また、根本的な治療として抗原から抽出したエキスを体内に取り入れて、体を徐々に抗原に慣れさせていく減感作療法がありますが当院では行っていません。減感作療法としては皮下注射や舌の下に薬剤を置いて吸収させる舌下免疫療法があります。

花粉症についてのご理解いただくのに本コラムは参照になりましたでしょうか?
姫路市で花粉症にお困りの方は書写西村内科にお気軽にご相談ください。

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